米ライドシェア業界2位のリフト、配車サービス業で初のIPO実施

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少し遅くなりましたが、リフト(Lyft)が3月29日(現地時間)に、米ナスダックに上場しましたので、少しまとめてみようと思います。

その前に新規株式公開(IPO)初日の状況を

結論から言いますと、時価総額は一時、290億ドル(約2兆2,000億円)に達しました。

上場初日の3月29日の米株式市場で同社の株価は8.7%高、株の初値は87.24ドルとなり、売り出し価格の72ドルを約21%上回りました。同社の新規株式公開(IPO)規模は約23億4,000万ドル(約2,600億円)で、直前にIPO価格は仮条件レンジの上限に設定し直しました。それでもなおIPO前のバリュエーション(株価評価)の妥当性が市場にも認められたと言えると思います。

上場申請書(S-1)を見てみよう

3/1、米証券取引委員会(SEC)にIPOを正式に申請しました。皆さんご存知の競合大手ウーバー・テクノロジーズに先駆け、配車サービス企業としては初の上場となったので、個人的にはかなり注目していました。

S-1はこちら

売上高

2018年:21億6,000万ドル(2017年対比:103%、2016年対比:528%)

営業利益

2018年:9億1,100万ドル(2017年:6億8,800万ドル、2016年:6億8200万ドル)

ウーバーが次々とスキャンダルに見舞われたこともあり、それがリフトにとって功を奏し、一気にコストを踏んだのは理解していましたが、マーケティング活動を抑制したりするとどうなるのかな・・・。

一方で、原価が下がっていっていることは何かありそうなので、この辺り深く見てみたいなと思います。

個人的にびっくりしたのは、ライダーが支払う総額をBooking、リフトの取り分をRevenueとした場合のRevenue/Bookingの素敵な推移です。(Bookingはチップや空港税等は除外して算出)

これを見てみると、1ライダーあたりの利益率が少しずつ上昇していっています。(私個人の好き嫌いですが、一気にガッと上がったり下がったりする会社は企業としてギャンブルっぽいのであまり好きではなく、こうした少しずつ改善ですと企業の努力を惜しまない姿勢が見て取れるので大好きです。)

Salesにインパクトのあるライダーの数が増えていることは容易に想定できますし、1ライダーあたりの利益率が増えていることはキャッシュフローへのインパクトがある事業をやっているということですね。ちょっとキャッシュフローを覗いてみたいと思います。

参考:リストのビジネスモデル

キャッシュフローの改善がKey Point

注目しているのは、Insurance reservesが売上高の増加とともに増加していて、営業キャッシュフローの中でも特に大きなインパクトを残しています。日本でも最近流行っている少額短期保険で、今後ライドシェアなども拡大していくことを鑑みると、自前でこうした保険が拡大していくことが見てとれると思います。

期待感の多い共有財の効率化型サービス

多くの記事を見ていると「自動運転がKeyPoint」とありますが、私個人ではそこではないと考えています。シェアリングエコノミーというのですか。。むしろ、ドライバーや乗った方を守る保険、車内広告などの付加価値サービスの充実、特に気になるのは、こうした共有財をいかに効率的に運営することができるかというオペレーション面などに注目をしています。日本でもライドシェアは東京都内では流行り始めているので、今後も注目していきたい領域のひとつですね。

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