500万円で買える会社は老後資産となりうるのか

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500万円で買える会社は老後資産となりうるのか

少し古い記事なのですが、世の中には500万円で買える会社がこんなにあった!

現代ビジネスさんが「実は、会社経営者の間で、この「ネットを通じた会社売買」は盛んにおこなわれていて、そこには個人も参加可能なのです。」とおっしゃってらっしゃって、たしかに、「社長になりたい」という願望を持っている人、あるいは持っていたという人は少なからずいらっしゃるはずで、ある意味それで「経営者」となる道もあるかもな。と考えてしまいましたが、どう考えてもミスリードしそうだと思い、ちょっと整理しようと思っています。

日本の99.7%は中小企業

現在、日本の会社は421万社がありますが、そのうち大企業はわずか0.3%。約1万社程度。しかしながら、中小企業は99.7%を占めています。そして、経営者年齢が60歳以上の企業数は119万社。現在の経営者の平均年齢は61.4歳(株式会社東京商工リサーチ「2017年 全国社長の年齢調査」)。経営者の引退平均年齢は70.5歳(野村総合研究所「2012年11月 中小企業の事業承継に関するアンケート調査」)になっています。

マーケットの純粋な大きさでいうと、高齢化社会≒経営者の年齢と捉えることもでき、拡大していることは明白です。

個人の老後資産になりうるか

「買う」となるといかがでしょうか。もちろん、経営者でも良いですし、単純に投資家としてでも良いです。

500万の元手で買うとなると、小規模案件ですよね。そうすると、公的な支援機関を思い出します。「事業引継ぎ支援センター」ですね。ここは都道府県(自治体)ではなく、経済産業省(国)の所管になります。産業競争力強化法という根拠法に基づいて2011年から運営されている事業です。

で、こちらのページに「相談受付状況」があります。ここをみると、平成28年度で679社の相談のうち41社とあり、0.6%ほどのマッチングが実現できていますね。ちょっと金額は相談ベースなのでわからなかったのですが、2014年からはじめている後継者不在の小規模事業者と起業家をマッチングする「後継者人材バンク事業」を見てみると良いかもしれません。

事業引継ぎ相談窓口・事業引継ぎ支援センター

事業引継ぎ相談窓口・事業引継ぎ支援センター

引き継ぎセンターのポータルサイト

事例とかを探したところ、あんまり無さそうですが、他のサイトで見つけました。

成功報酬のみで、会社の譲渡・買収を支援し、企業の存続・発展に貢献

この価格目線と売上規模の乖離は若干気になるところですが、、ここの代表者のご経歴を拝見しても特にM&Aのスペシャリストではなさそうです。

いうことを「くっつける」という見方をすることもできそうです。

ざっくりなのですが、M&A仲介会社が扱う会社は売上高数億円~100億円程度の会社がほとんどで、購入するには億単位の資金が必要なものが多い印象でして、マッチングという意味において仲介手数料をもらう。ということは考えられるかもしれませんね。

例えば、ストライク社とかですとおおよそ3〜4,000万程度でみることができそうです。

とはいえ、500万の価値の会社であれば、ほぼ手数料は。。ということもあるかもですが、個人資産というと、そこから建て直しなどの業務も必要になりそうなので、仲介が妥当な気もしています。

一方で、会社の購入対価が安い=手軽に買収できる、わけでは無いということは注意が必要ですね。不動産を買う際にも登記やら近隣やら構造やら給排水やらあれこれ調べます。それと同じように、会社を買うときにもそうしたデューデリジェンスというプロセスが必要になります。

自民党が中小企業者の事業承継支援策を提言

政権与党である自民党の政策提言は、今後国会を通して実現される可能性が高いので、個人的には注目しています。

日本経済全体としてはデフレ脱却が見えてきているが、大企業とは異なり、中小企業・小規模事業者は、生産性の向上や経常利益の改善が低調な中で、深刻な人手不足に直面し、更に、罰則付の長時間労働規制の導入等、「......

・経営者の高齢化により後継者難を理由とする中小企業の廃業が数十万単位で発生する。この危機感を地域の支援者と経営者の間で共有し、「気づき」を促すことが重要。

・一方で事業承継は経営転換に取り組む「チャンス」であり、「ベンチャー型事業承継(家業で起業)」に挑戦する若い後継経営者を力強く支援することで、事業承継をイノベーション地域活性化の「ゆりかご」としたい。

こうした流れがもっと加速化すれば、会社の売却に抵抗がなくなり、日本経済としてノウハウ含め維持できるので、個人的にはもっと活性化してほしいとも感じています。

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