「インターネット」というものに初めて私が触れたのは、1995年に登場した「Windows 95」を搭載したFUJITSU「FMV」のPCからのダイヤルアップ接続(ツーツーというやつ)でした。
当時のPCは年間出荷台数600万台でした。
それから頑張って貯めた貯金で初めて自分で購入したのが、Dynabook TS64。これが重くて重くて、、という話はさておき・・・。
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既存市場・業界を揺るがす大きな変化
10年以上の月日が流れ、失われた10年が20年、30年となりつつある日本ですが、取り分け、クラウドという言葉は昨今とてつもない勢いで広がり、働き方改革に象徴されるような、労働者1人あたりが単位期間に生み出す付加価値、いわゆる労働生産性の向上にはそうしたサービスの活用が必須であると企業だけはなく、国も取組みを強化しています。
一方で、少子高齢化に伴う労働力不足、中小企業においては後継者の不在などが深刻な社会問題化しており、それらを解決すべくGoogleなどのメガベンチャーをはじめ、未だかつて名も知れなかった新興企業などが多く参入し、既存市場・業界を揺るがす大きな変化が加速度的で進展しています。
名も知れなかった会社が、なぜこれほどまでに広まったのか
これはひとえにGoogleやfacebookといったメガベンチャーがどんどんプラットフォーム化をしてきたことが言えるでしょうか。
新聞や電車等、比較的公共に近いところで○千万という金額を払わないことには露出が不可能な時代から、インターネットが普及して、情報を低コストに、かつ早く取得、届けることが可能になりました。
私はインターネットの一番の功績は、その「情報伝達の自由さ」にあると考えています。
情報伝達の自由さとは
ユニバーサルデザインではないですが、その形式、形態、また場所などを問わず、0と1で表すものであれば、さまざまな情報をやり取りできるプラットフォームであることです。
例えば、メッセージのやり取りというところにフォーカスすると分かりやすいかもしれません。
この図の下にプラットフォームとしてインターネットという言葉が入っても柔軟に対応できそうな気がしますが、逆にそれ以外の項目は、これらのプラットフォームにはなりえません。
急激な変化を後押しする新興勢力の登場
そうしたインターネットを活用し、昨今クラウドサービスが次々に登場しています。
かつてクラウドやSaaSという言葉がなかった1999年という時代に、Salesforceが「No Software」という標語を掲げてオンラインでのCRMを徐々に広げていったのを覚えていらっしゃる方もいるかと思います。
salesforceの昔のロゴ
その当時はB2Cの領域ならまだしも、B2Bの領域、特に信頼性を重要視する領域でインターネットサービスをはじめるなんて、とも考えられていましたが、しかし、今ではどうでしょうか。
知らない人もいないような有名な会社になり、従業員数も1万5,000人以上になりました。
そうした意味ではクラウド会計などもその対象になります。
カオスマップ(一例)
その後、業種軸、職種軸で既存事業や市場を置き換えて、それぞれのカテゴリーごとにSalesforce、Zendesk、HubSpot、Github、Slackのような勝者が見えてきました。
またその勝者がプラットフォーム化し、バリューチェーンの先にあるプレイヤーとプラットフォーム上でつながったり、
アンバンドル・リバンドルのような激しい組み替えが起き、新たなビジネスを創造していっています。
インターネットはその姿、形を柔軟に変えていきながら、その速度も少しずつ早めていっています。
インターネットによる経済システムのうつりかわり
クラウドソーシングやフリーランスなどの働き方の急激な変化、コードをネット上に置いても問題がないという慣習の変化など、ある意味インターネットは中心軸として経済をうまくまわすシステムという機能から、アメーバ式の点と点をつなぎあわせる機能に変わりつつあるように考えています。
例えば、IoTと呼ばれる分野などはその通りで、よくあるサイクルというよりかは、それ専用にうまく柔軟にその姿、形を変えることで新たな経済システムをあたかも生み出すような変容を研げているような気がしています。
こういうサイクルが回り始めると、おそらくまだまだ我々が想像だにしないものがもっと生まれてもおかしくないような状況ですね。
また概念としても大きく変えたと考えていて、これもまた絶対的な正しい価値観というものは存在せず、経済システムとは時代によって変化する流動的な存在であることを大きく示唆しているものと考えています。
次はこれを元に新規事業あたりの話を考察してみようかな。
と考えています。時は金なり。これから試してみることにします。