Market Caps & The 2% Rule

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スタートアップのアイディアの妥当性や評価を考える場合、その業界で上場している大手企業の時価総額を見てみるといいかもしれません。

例えばインターネット関連サービス企業ではGoogle($5600億)やFacebook($3700億)、エンタープライズ・ソフトウェアではMicrosoft($4600億)やOracle($1600億)があり、どれも大きなマージンがとれる事業であることを伺うことが可能です。

既存の業界において、あなたが起業しようとしている業界の時価総額は、あなたのアイディアの可能性を示唆することが多々あります。

1. これらの企業の時価総額は市場の売上、成長率、そしてマージンを反映していること

上記の指数はそれぞれウォール街が株価の判断材料として利用しており、あなたが狙っている業界の大きさ、成長率、そして利益が見込めるかを見極めるのに有効です。

2. 多くの場合、競合は自分の会社を買ってくれる企業候補でもあること

自分の会社を買収してくれる会社の候補の市場規模が大きいことは、エグジットの成功率を上げます。例えばGoogleが$10億の買収をしたとしても、それはGoogleの時価総額のわずか0.2%程度です。つまり、Googleにとって$1億から$10億の買収は痛くもかゆくもないのです。

それに比べ、アメリカのレンタカー業界は厳しい状態にあります。米国レンタカー業界には4~5社の大手企業がありますが、最大手のEnterprise社でも売上と時価総額ともに$200億程度しかありません。それ以外の企業の時価総額はは$10~50億です。これらの企業は売上と時価総額がほぼ同等であり、高い競争率と低い利益率であることが伺えます。よって、新しいレンタカー会社を立ち上げるのはあまり得策とは言えないでしょう。また、レンタカー会社にのみサービスを提供するソフトウェア会社も得策とは言えません。開拓可能な顧客がわずかであり、それぞれが大きな交渉力を持っているからです。

3. 戦略的な投資家の存在

大規模で高い時価総額、現金を多く抱えている会社はあなたのスタートアップにとっての(特にレイターステージにおいて)よい戦略的投資家になるでしょう。このエバリュエーションに左右されない資本はスタートアップをアクセラレートするのに最適で、大胆な行動に出るチャンスを与えます。例えばGRAILという初期段階の癌を検知するスタートアップ、はシリーズBにて$10億以上の資金調達を目指しています。このラウンドに医薬品会社、保険会社、そして医師会などがそれぞれ$1億以上を投資してもおかしくないでしょう。

起業初期にいる業界は変わることがある

このアプローチの難しい点はあなたのスタートアップが本当にいる市場を見極めることです。また、小さいニッチな業界が一気に成長することもあるので、そのような市場を目指して起業するのが理想的でしょう。例えばDropboxが起業した当初はクラウドストレージの市場はとても小さかったですが、Google(何年も内部でクラウドストレージを持っていたにもかかわらず出遅れていた)、MicrosoftやAppleも狙っていた市場であるのは明らかでしたし、広義では同じ業界内と言えたでしょう。ちなみにDropboxは最近売上$10億を達成したと発表しました。

起業当初Uberはハイヤー会社だったでしょうか?それともタクシー会社だったでしょうか?はたまた車メーカーそのものを代替しうる会社でしょうかもしハイヤー会社と捉えていたとすれば、Uberの成功しうる可能性は低かったでしょう(ハイヤー会社は減益傾向にある)。レンタカーの代わりと捉えていたとして、もその市場はAvis、Dollar、そしてHertzから見て取れる通り$15億から$50億程度だったでしょう。つまり、Enterpriseを除けば$100億以上でUberを買収できうるところはほとんど存在しえませんでした。それに比べ、もしUberが車にとって変わる存在であった場合、固定費が少なく利益率が高いためとてつもないポテンシャルを秘めていることになります(実際GMのみで市場規模$500億はあります)。さらに、もしテクノロジー企業として捉えることが可能であれば、Googleやその他の企業が買い手として存在しうるものとなり、Uberの成功率はさらに上がります。よって、GMがCruiseを$10億で購入したのは大した驚きではなく、むしろ自社の時価総額の2%で自動運転市場に進出できたことは大きかったと捉えるべきです。

新しく、急激な成長を遂げている市場も上記と同様分析するのは困難です。Googleの創業当初、インターネットはまだれい明期であり、時価総額で換算すればあまりいい事業には見えなかったでしょう。しかし、もしGoogleを広告やテクノロジー・ビジネスと捉えていれば、1998年時のMicrosoft、IBM、Time Warner等と比べることもでき、成功するチャンスは充分にあると言えます。

M&A:2%と$10億ルール

基本的に起業する際は、複数の企業があなたの会社の買い手として$10億をつけられる程度、もしくは彼らの時価総額の2%が数億ドル代になっている市場を目指すべきです。

例えば、WalmartによるJet.comの買収は時価総額の1.5%である$33億でしたし、Cruiseの買収額はGMの2%にあたる$10億でした。また、UnileverによるDollar Shave Clubの買収は時価総額の1%程度でした。買収額が数パーセントなのは、それ以上の額になると役員の承認を得るのが途端に難しくなるからです。

参照:http://blog.eladgil.com/2017/02/market-caps-2-rule.html

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